人は時間の流れに沿ってモノゴトを考えることに慣れています。そのため、システムや業務について理解したり認識を揃えたりする際には、「行為」や「流れ」で表現すると良い場面がよくあります。今回はそのような場面で活用できるモデルとして「アクティビティモデル」を紹介します。
アクティビティモデルはステークホルダ、システム、システムの要素などがそれぞれどんな行動や振る舞いをするのかを時間の流れに沿って表現したモデルです。メインの要素は行動や振る舞いを表す「アクション」ですが、そのアクションの主体(主語)が誰なのかを意識することが重要です。例えばシステムの使われ方や運用を表現する際には、ステークホルダを洗い出すで抽出したステークホルダが主語になったります。
また、各アクションの入力と出力を明示すると分かりやすくなる場面も多くあります。入出力を表現するで解説した考え方を使って、アクションの入力と出力も必要に応じて表現するようにしましょう。得にステークホルダ間や、ステークホルダとシステムの間で情報やモノのやりとりがある場合は入出力を描いておくと使いやすいモデルになります。
サンプル
図書の貸出のアクティビティ
利用シーンの例
- システムの使われ方や運用の全体像を掴む
- 業務の流れを確認したり可視化したりする
- システムと人がインタラクションを持つポイントを洗い出す