システムの設計では状態遷移図(ステートマシン図)を使ってシステムの状態とその変化について認識をあわせる場面がよくあります。それはそれでとても有用かつ重要な視点なのですが、今回は「システムによってどんな変化が引き起こされるか?」という形での状態変化の使い方について紹介します。
プロダクト、サービス、企画などの全体的な価値を考えるときに「その企画の前後で誰がどのように変化するか?」「そのサービスがあるときとないときでユーザーの行動はどう変わるか?」などを考えると認識が揃いやすい場合があります。
このような時は、前(もしくは"ないとき")と後(もしくは"あるとき")の状態をそれぞれノードに記述して矢印でつなぐ、シンプルな状態遷移図を書くとよいでしょう。このとき、すなわち変化の主体(誰の状態が変化するのか?)を明確にしておくとベターです。
今回は文章だけではわかりづらいのでサンプルをご覧下さい。
サンプル
サービスの価値を表現する状態変化
研修の目的を表現する状態変化
活用シーンの例
- 研修の前後で参加者がどうなって欲しいのか考える
- そのサービスがどんな変化をもたらすのかを考える
- その提案がどんな意味や価値を持つのか、変化で考える